2023.08.22

2022年逝去の崔洋一監督 追悼特集上映第2弾 詳細決定! トークショーも開催!  8月25日(金)より 新文芸坐にて 書籍『映画監督 崔洋一』(仮)も今冬刊行!

   

●池袋の名画座、新文芸坐にて本年2 月から3月にかけて開催された崔洋一監督の追悼上映会。同館にて8月25日(金)より開催される、その第2弾の詳細が決定いたしました。

●崔洋一監督がキャリアの初期に挑んだ、実在の事件をベースにした先鋭的なロマンポルノ作品、『性的犯罪』。映画監督として大きな飛躍を成した映画『月はどっちに出ている』の原点であるテレビドラマ『J ・MOVIE ・WARS 月はどっちに出ている』。生前、松田優作も映画化を熱望した、毒と猥雑に満ちた異色のアジアン・ムービー『犬、走る』。異能の漫画家・花輪和一による刑務所体験記を崔洋一流に映像化したヒット作『刑務所の中』。亡き友・松田優作に捧げた作品であり、崔監督の遺作となった2本のドキュメンタリー『松田優作・メモリアル・ライブ』『優作について私が知っている二、三の事柄』。更には、映画監督・崔洋一が近藤勇役を演じて話題となった、大島渚監督の『御法度』。以上7本、今回も充実のラインナップがそろいました。

●本上映会は、8月25日(金)、映画のヘアメイクとして活躍されている崔監督夫人・青木映子氏のご挨拶で幕を開け、続いてトークショーが開催されます。ゲストは、脚本家/演出家の鄭義信氏。『月はどっちに出ている』『犬、走る』『刑務所の中』『血と骨』など、崔監督の代表作の数々において脚本を担当した彼が、今、崔監督の何を語るのか。聞き手は、映画評論家/共同通信社編集委員の立花珠樹氏。彼もまた、公私にわたって崔監督と親交のあった人。崔監督を深く知る二人の語らいは、異能の人《崔洋一》とはいったい何であったのか、近しい者の目から探索してゆく、熱量のあるトークとなることでしょう。

 

●今回、劇場窓口では、崔監督直筆サイン入りDVDを限定販売いたします。崔監督のサイン入りDVDはこれが最終ストックとなり、この機を逃しては入手できない、極めて貴重なお品です。

●上映スケジュール

8/25(金)19:00~ 崔監督夫人・青木映子氏ご挨拶

トークショー 鄭 義信氏 (脚本家 演出家)

聞き手 立花珠樹氏 (映画評論家 共同通信社編集委員)

19:40~ J ・MOVIE ・WARS 月はどっちに出ている

20:35~ 刑務所の中

※ 『月はどっちに出ている』 『刑務所の中』は2本セット上映

8/28(月)18:30~ 性的犯罪 (BDBD)

20:10~ 優作について私が知っている二、三の事柄 (BDBD)

8/29(火)10:00~ 刑務所の中

12:00~ 御法度

8/30(水)18:20~ 犬、走る DOG RACE

20:35~ 松田優作・メモリアル・ライブ (BDBD)

8/31(木)18:45~ 性的犯罪

20:25~ 御法度

9/1 (金)10:00~ 優作について私が知っている二、三の事柄

11:15~ 松田優作・メモリアル・ライブ

9/2 (土)10:00~ J ・MOVIE ・WARS 月はどっちに出ている

10:55~ 犬、走る DOG RACE

※ 『月はどっちに出ている』 『犬、走る』は2 本セット上映

●上映会情報

・開催日    2023年 8月25日(金)~ 9月2日(土)

・会場     新文芸坐 東京都豊島区東池袋1-43-5 マルハン池袋ビル3F

・ホームページ https://www.shin-bungeiza.com/

●また、書籍『映画監督 崔洋一』(仮)も刊行が決定いたしました。崔洋一監督が生前、自身の人生を振り返り語った朝日新聞の連載『けんか上等の映画人生』 や、DOMMUNE にて公開された生配信 『崔洋一 最後の闘争』、そして病名発表後、テアトル新宿にて敢行された上映&トークイベント『ラスト・ショー』の内容を収録した書籍が、 没後1年となる今冬、DU BOOKS (ディスクユニオン) より発売されます。本書は、映画評論家である野村正昭氏、樋口尚文氏、石飛徳樹氏の共編作品。日本映画界を牽引・革新してきた崔監督の人生と全作品が詰まった1冊です。

■崔洋一氏プロフィール

1949年長野県生まれ。76年に大島渚監督『愛のコリーダ』のチーフ助監督を務め、78年には松田優作主演の『最も危険な遊戯』のチーフ助監督を担当する。83 年にベネチア国際映画祭に出品された『十階のモスキート』で劇場映画監督デビューを飾る。以後、84年、『いつか誰かが殺される』など一連の角川映画を監督したほか、数々のテレビ映画を手掛け実力を開花させていく。93年、『月はどっちに出ている』で53にわたる映画賞を総なめにし、一躍脚光を浴びる。98年、ロカルノ映画祭国際シネクラブ賞を受賞した『豚の報い』、02年、ブルーリボン賞などを受賞した『刑務所の中』、04年、日本アカデミー賞最優秀監督賞など数々の受賞を果たした『血と骨』と、立て続けに話題作・意欲作を世に問い、高い評価を得ている。松田優作がイメージ・キャラクターをつとめた『焼酎貴族トライアングル』のTV CMの演出も担当。このCM は斬新・洒脱な映像センスで一世を風靡した。2022年11月27日に逝去。2020年製作の2本のドキュメンタリー作品、「松田優作・メモリアル・ライブ」「優作について私が知っている二、三の事柄」が遺作となった。

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