INTERVIEW

作品に合わせた自在なフットワーク。
自由度の高さが、強みです。

ライセンス事業部 配給宣伝室

麻和 祥多 (Asawa Shota)

高校・大学ともにアメフトに打ち込んだ体育会系出身。大学卒業後の2013年、広告業界や映画業界を中心に就職活動を行い、「ひとりで一作品を担当でき、早く経験が積めそう」と感じて東映ビデオに入社する。入社後、商品流通業務に1年ほど携わったのち、宣伝部へ異動。特撮作品や実写映画を中心に数多くのプロモーションに携わっている。

Q現在のお仕事について教えてください。

『スーパー戦隊シリーズ』『仮面ライダーシリーズ』など特撮作品に始まり、実写映画『アンダードッグ』など様々な作品の宣伝に携わっています。比較的劇場公開館数が少ない作品を担当しているので、TVスポットなどのマスメディア向けの手法よりターゲット毎にセグメントしたWEBやSNSを活用した宣伝活動がメインです。

特に特撮作品などにおいては、メインターゲットである子供たちだけではなく、その親御さん世代や、コアなファンの方たちを含めてアピールをしていく必要があります。歴史が長いシリーズだからこそ、熱心なファンの方も多いですから。そうなると単にスポット的な宣伝だけではなく、たとえば「キャラクターの相関関係」といったファン心理をくすぐるような情報を上手く織り交ぜて、魅力を発信していくことが重要です。ターゲットごとに異なるフックとなるポイントを探し、プロモーションが成功したときのやりがいはやはり大きいですね。私が担当している特撮Vシネマ作品は、DVD&Blu-rayの販売のみでしたが、劇場でも観たいという声が大きかったので、その声に応える形で期間限定で劇場上映も行うようにしました。作品自体がコンテンツとして成長していく過程を目の当たりにできるのも、面白い点です。

Q東映ビデオの特徴について教えてください。

たとえば『死神遣いの事件帖』という作品では、映画と舞台を連動させた「東映ムビ×ステ」というメディアミックスのプロジェクトを展開しています。

これは映画と舞台で、それぞれ独立した作品ですが、物語自体は連動している構成になっていて映画館で作品を観たお客様が、今度は舞台を観に行く。逆に、演劇が好きというお客様が映画館に行くになるなど、顧客層の拡大といった相乗効果を狙っています。グッズ制作もターゲット層に合わせた色々なやり方にチャレンジをしています。映画館ではあまり取り扱わないけど、舞台では定番の人気グッズのブロマイドを、映画館でも多種類を販売したりしてみました。こういった新しいプロジェクトに対して非常にフットワークの軽い点が、東映ビデオの個性ではないかと思います。

あとは、やはり特撮作品といった強みのあるジャンルを扱っていること。この点は大きいのではないでしょうか。熱心なファン層がいる作品群があるため、他の作品にも上手くシナジーを生み出していくことができるのではないか?とも思います。

Q東映ビデオの今後について教えてください。

劇場公開した作品は、パッケージや配信で販売され、その後ケーブルテレビや地上波で放送といった流れになります。それが基本的なスキームですが、東映ビデオの場合は製作からパッケージ化、配信などすべてに関わっているので、割と自由度高く、作品に合わせた提供の仕方が可能です。

先ほど話に出た特撮Vシネマ作品の期間限定上映や「東映ムビ×ステ」など、作品ごとのビジネスバランスを見て柔軟な対応をできる点が当社の強みではないかと。いまコロナ禍の影響で、劇場に来たいけど来れないお客様もいるような状況です。だからこそ、当社としてもこういった自由度やフットワークを活かし、良質な作品をより多くの方にご覧いただけるようなご支援ができればと思っています。どんなに良い作品であっても、まず「知っていただく」プロセスが無ければ、ご覧いただくことはできません。宣伝担当として様々な手法を駆使し、これからも試行錯誤していきたいと思います。

2020年11月 東映ビデオ株式会社 会議室にて

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