INTERVIEW

変化する時代に即応し、
新しいエンターテインメントを提供していく。

コンテンツ事業部 企画製作室
制作調達チーム プロデューサー

山田 真行 (Yamada Masayuki)

高校卒業後、語学の専門学校へ進学。その後、米国オクラホマ州の大学へ。Film and video studiesを専攻し、映画史などを中心に学ぶ。帰国後の2005年に東映ビデオ株式会社へ入社。以来、着メロ事業に関する業務やオンラインショップ運営、商品流通業務など幅広く仕事を経験し、2015年から企画製作室へ。『帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー』『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』などヒット特撮作品の企画製作に携わる。

Q現在のお仕事について教えてください。

製作プロデューサーとして、外部の製作会社やクリエイターの方たちと、企画の立ち上げからバジェットに関する社内向けの提案、製作委員会の組成など一連の業務に全て携わっています。

劇場公開作品やVシネマ、最近ではODS(非映画コンテンツ)上映なども多くなっていますが、携わる作品の種類によって担当する業務内容が少しずつ変わる感じですね。今のところ『スーパー戦隊シリーズ』『仮面ライダーシリーズ』など、いわゆる特撮作品を手掛けることが多いのですが、こちらは東映のテレビ部門と協働しつつ進めていくものです。1年間の放映が進むなかでビデオグラムの企画からリリースまでを担当し、放映終了後はVシネマ作品やODS上映の作品を製作したりもします。1年間ご覧いただいてありがとうございました、そんな気持ちで製作した作品がファンの方々に大きな歓声を持って迎え入れられているのを見るのが、何よりも嬉しい瞬間ですね。

特撮というジャンルは特にかもしれませんが、やはり「作品として長く愛されるものを作る」ことが非常に重要だと思います。長く愛されるとは、きちんと収益を生み出せる作品でもあるということ。視聴者の方たちのニーズを敏感に察知しつつ、同時にいかにマネタイズするか。その両立を図ることが、プロデューサーとしてのミッションですね。

Q東映ビデオの特徴について教えてください。

時代劇やアニメ、特撮、Vシネマなど、当社はどこよりも「娯楽」に特化した作品を生み出してきた会社です。当然、時代に応じて視聴者の好みや価値観、常識というものは変化していきます。そこをいかに察知し、作品に取り入れるか。楽しませるエンターテインメントとして昇華させていくか。そのノウハウに非常に長けているのが東映ビデオではないかと思います。

また、子供向けからR指定まで、ターゲットも作品の規模も違う幅広い製作実績があります。製作会社として懐が深く、多種多様な作品作りに対し寄与できる会社だと思いますね。10年以上の長きにわたり愛されてきたタイトルも数多く作ってきていますから、ヒット作を生み出すためのセオリーも豊富です。その一方で、マニア向けのものや、先鋭的な作品も積極的に作っていく…そういった意志も強く持っている企業ではないでしょうか。

また、社内にはどのような映像製作案件にも対応可能なプロデューサーや宣伝・配給、ビデオグラム製作のチームが在籍しています。一例をあげれば、舞台作品の製作を扱うチームでは、映像と演劇のメディアミックスも「東映ムビ×ステ」といったプロジェクトで実現しています。こういった社内リソースを活用し、作品自体のもともと持っている可能性を、大きく拡大できるかと思います。

Q東映ビデオの今後について教えてください。

サブスクリプション全盛期であり、東映ビデオも会社としてのスタンスを大きく変えてく必要がある。今は、そんな時期にあると思います。

だからこそ、単にビデオグラム製作を行う企業ではなく、コンテンツメーカーとして、新たなエンターテインメントや価値観を世の中に対して提供していきたいですね。セル作品として売れるものが少なくなっているからこそ、作品の質そのものはより一層高めていかなくてはなりません。良いものは売れるし、残る。それは変わらない事実であると思うからです。

もちろん、配信ファーストでの作品提供を加速化していくことは必要です。一方で、セルでしか手に入らないといった限定的な価値のある作品や、より尖った作品づくりにも、プロデューサーとして挑戦していきたいですね。劇場やテレビだけでなく、パソコンやスマートフォンなど視聴者の方たちの視聴環境も多様化しています。それはつまり、より多くの方たちがこれまでよりも簡単に、良質な作品へとアクセスできる環境が整ったということ。そう考えれば、今の状況を逆風ばかりではなく、肯定的に捉えていくこともできると思うのです。

東映ビデオが長い歴史のなかで培ってきたノウハウやリソースを最大限に活用しながら、価値ある体験をこれからも提供し続けていきたいですね。

2020年11月 東映ビデオ株式会社 会議室にて

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